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2023/09/07
成功し続ける方法/539回<試験本番でのリラックス(3)>
#539 試験本番でのリラックス(3)



前回は、脊椎の1番下「仙骨」を緩めれば、その場で緊張をほぐすことができるとお伝えしました。ぜひ試験中のピンチの際に思い出せるように、日ごろから「ヤバいときには仙腸関節」というクセをつけましょう。

さて、仙骨とあわせて、試験中に思い出したいのは「肩甲骨周り」です。背中の肩甲骨と肩甲骨の間のこと。

結論は「試験中は、肩甲骨の間が開きっぱなしで固定されないように、ちょいちょい動かし続けましょう」ということです。

これは試験中に限らず、勉強中もお仕事中も、ゲーム中も同じなんですけどね。肩甲骨周りの筋肉は静止させてはいけません。簡単に固まるからです。

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試験中は、プロメトリックセンターのパソコン画面に集中するあまり、肩甲骨まわりは完全に固まります。そうすると何が困るかというと、呼吸が浅くなるのです。

試験中は、息を深くゆっくり吐きながら仙骨周りを緩めていないと、すぐに緊張してしまい、パフォーマンスが落ちます。だから深くゆっくり呼吸し続けられることがとても重要で、そのためには肩甲骨の間が柔らかく開閉し続けないといけないのです。

試験に集中する

クビや肩が固定される

肩甲骨まわりがすぐに固まる

呼吸が浅くなる

深呼吸したつもりでも仙骨をゆるめられなくなる

という負のメカニズムです。

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風邪などをひいて熱が出かかっているとき、まず肩甲骨周りからゾクゾクと悪寒が始まるという経験はないでしょうか?

あるいは、とても面倒くさい事態に陥った時、肩甲骨周りがどよーんと重くなる事はありませんか。

肩甲骨周りは、「僧帽筋」「菱形筋」など、自分で想像するよりもたっぷりと筋肉に覆われています。

ここに筋肉が多いのは、盛んに動く前提だからです。

肩関節の動きや、頭と背中の安定に、ガンガン動いて多くのチカラを使う設計になっているからなのです。

ウイルスの侵入を感知した免疫システムは、体温を上げてウイルスの動きを抑えようとします。そのときまず肩甲骨周りから温めていこうとする。ここに筋肉が多いからね。だから背中の上の方がゾクゾクするわけです。

慢性の肩凝りに悩む方も多いと思います。なぜ肩まわりがここまで強く「凝ることができる」のかといえば、繰り返しますが、筋肉がパワフルだからです。ゆるーく静止していることができず、静止するなら全力で静止してしまうのです。

頭部や背中をビシッと止めたいとき、肩周りの筋肉群は姿勢維持に大きな役割をはたします。しかし、別にビシッと止めたいと思っていない時でも、何かに集中するあまり肩周りを動かすのを忘れると、筋肉たちは超張り切って全力で固まってしまうのです。

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ということで、ときどき肩甲骨をキュッと寄せてみる、肩を前回し・後ろ回ししてみる、これを試験時間中、ラスト30分になるまで継続してください。

ラスト30分はもう肩が固まろうとなんだろうと駆け抜けるのみですが、そのときに背中がコチコチになって呼吸ができないようだと「息切れ」してしまうのです。

別に走ってる訳じゃないからゼイゼイハアハアとはならないものの、脳がラストスパートするための十分な酸素が取り込めなくなってしまうのです。これは緊張どうこうよりもっとまずいですよね。

肩を動かすのにいちばん効果的なのは、両腕の脇をしめて手のひらを上にして腕を90度にまげ、で手のひらを前から真横にぐーっと開く動きです。肩が固い方は60℃くらいしか開かなかったりします。

プロメトセンターの試験監督から注意されない程度に、静かにこの運動ができるように、日頃から練習しておくといいでしょう。


TAC USCPA講座/草野龍太郎 講師
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