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2023/07/27
成功し続ける方法/535回<やはりスペシャリストを目指しておかないと>
#535 やはりスペシャリストを目指しておかないと


女子サッカーの日本代表の活躍が素晴らしいですね!エース長谷川唯さんは言うまでもないが、19歳の藤野あおばさんは、スピード・パワーとも超・世界クラスです。これから女子代表を背負っていく逸材だとお見受けします。

我々は日々、日本の若きアスリートやアーティストが世界での大活躍を目の当たりにしています。彼ら彼女らの活躍は我々を興奮させてくれますが、それと同時に、「世界の舞台で戦うためには卓越した能力と献身的な努力が必要だ」と教えてもくれます。

もちろん、私たち全員がワールドカップサッカーで金メダルを獲得したり、YOASOBIさんのようにYouTubeで4億回再生されて再生数全世界ランキング一位を獲得する、、、わけはない。

そんな私たちにとっても、日々「ふつうに」生活し働くための「ふつうの能力」の水準は、どんどん上昇し続けていると思いませんか?

あと5年ほど経って、団塊の世代の方々がすべて後期高齢者になられると、技術の発展に「抵抗する」パワーが激減すると考えられています。そうなるとますます「ふつう」の「進歩」が加速しますよね。それに追いつくだけでも一苦労になるでしょう。

こういうことでみんなが苦労しなくてよいように、日本企業は「終身雇用制度」「年功序列制度」を固持してきたわけです。なにか新しいことを採用するかどうかは、入社して35年経ったベテランだけが決める。となれば「ふつう」の急激なレベル変化は起きませんよね。

ところがこれらのセーフティネットがあっけなく崩壊してしまいました。いま、多くの企業が利益を増やし、日本企業名物の低PBRから脱しようとしていますが、これは2-3年前に大量に早期退職を行った「成果」でもあります。まさに150年前にマルクスが「資本論」で示したような「商品化」状態が極まっているともいえます。

グローバル資本主義は大きな危機にあると思いますが、今日あすに終焉を迎えるわけではありません。そのため、我々はこの究極の状況に立ち向かうために、自分自身を「商品化(コモディティ化)」から少しでも守らないといけません。

そのためには自分の能力を磨き、特異な価値を持つ存在となるしかないのですよね。自分のスキルや知識を深化し、スペシャリストとして自身の価値を最大限に引き出すように自分をマーケティングするしかありません。

そして、そのためには、先の若きアスリートやアーティストたちと同じように、膨大な努力と献身が必要なんですよね。日々の学習と実践、そして何よりも「前向きな姿勢」が必要です。現代社会の「ふつう」の変化に振り落とされず、むしろ乗りこなす。本当にきつい時代になったもんです。


TAC USCPA講座/草野龍太郎 講師
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