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2023/05/11
成功し続ける方法/524回<試験本番は肉体競技です(6)>
#524 試験本番は肉体競技です(6)


このコラムの第521回で「試験前日や直前の飲食」について書きました。みなさんにはぜひとも、「試験本番の4時間で脳が必要とするカロリー」を考えていただきたいのです。

これ、4時間で、「みなさんが通常起きている間に全身で消費するカロリー分」くらいは使う、と考えてください。数字でいうと、なんと2000Kcalくらいです。ヒトは何もしなくても生命維持のために4時間で数百Kcal使っていますが、それに追加しての2000ですよ。

ちなみに、プロのチェスプレイヤーが数時間かけて対局すると、その追加消費カロリーは3〜4000kcalにも及ぶそうです。

なお、体重60sの方がフルマラソンしても追加消費はおよそ2500Kcal。自転車のツール・ド・フランスの選手でもワンレースで5〜6000kcalといいます。

カラダを動かしてないチェスプレイヤーさんが3〜4000使うとは、ほんと驚きですね。将棋の藤井聡太さんの対局中のおやつが話題ですが、そりゃそうだろうという感じです。

何度も書いている通り、脳はめちゃくちゃカロリーを使います。ただぼーっとしていてもエネルギーの2割、一日400〜500Kcalを消費しています。試験本番でアタマを4時間フル回転させると、追加で2000くらいカロリーを食っても、不思議ではないでしょう。

ということで、試験中にエネルギー不足にならないようにすることが絶対必要なのです。しかし多くの受験生さんはこのことに無知なため、ガス欠を起こしてしまう。集中力がキレて、つまらないミスを連発する。しかも「ガス欠で失敗した」という自覚がないので、次回も同じ失敗を繰り返しす。

みなさん、試験本番にあたっては、糖質をいつも以上にからだに溜め込んでプロメトリックセンターに行きましょう。

そのためには、試験前日朝から試験3時間前までしっかり時間をかけて糖質を摂取します。急に血糖値をスパイクさせてはいけません。血糖値スパイクするとその後の血糖値急降下で眠くなります。ドカ喰いはダメ絶対、一日6-8食くらいに小分けにしてください。

(なお、血糖値などにかかる持病がある方は、必ずお医者様と相談してくださいね)

===

試験中のガス欠ならぬカロリー欠を防ぐ一方で、それと逆行するようですけれど、日頃から「アタマが消費できるカロリー」を増やしておくことも重要です。つまり、脳が4時間なら4時間で消費「できる」カロリーを増やすのです。

いまみなさんの脳が4時間で使えるカロリーが2000Kcalとします。これが3000燃やせるとなったら、(単純に1.5倍かはわかりませんが)脳は多く働くわけですよね。もし働きが変わらないとすると、脳を鍛えたらただ脳の「燃費」が悪くなっただけ、ということになる。そんなことあるわけない。

先述のチェスプレイヤーさんたちは、「6000Kcalを使えるようになるまでに脳を鍛えあげている」ということなんでしょうね。F1マシンのような脳、とでも言いましょうか。

毎日必ず脳を酷使する時間を設けて、脳をカロリー使わせるように追い込み、たくさんエネルギーを使うことができる脳へと鍛える。何も特別なトレーニングはいりません。

日頃の試験勉強の際に、「脳でカロリーを使う!カロリーを大量に燃やして脳を回す!!」と強くイメージすれば、それでよいのです。そのイメージトレーニングだけで、いわゆる「集中力」がぐっと上がりますから、ぜひ今日から試してください。

少なくとも、そのトライアルで失うものはありませんから。あ、一つあるとすると、体重(脂肪)を失うことができるかもしれませんよ!


(続く!!)


TAC USCPA講座/草野 龍太郎 講師
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