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2022/03/16
成功し続ける方法/470回<「おれはまだモチベーション湧いてないだけ」の人(2)>
470:「おれはまだモチベーション湧いてないだけ」の人(2)


第468回の続きです。

「モチベーションと残業手当をベースに計画を立てるな」と申します。それと同じように、「やる気さえ出ればできるのに」というのも、間違いです。

最後まで負けないのは「やる気がある人」ではなくて、「やる気がある時に、やる気がなくてもできる工夫をしてある人」なんです。

「資格試験を受けてみよう!」と思い立ったときの「やる気」が、実際の受験までつづく人は、まずいらっしゃいません。

遅かれ早かれ<<必ず>>やる気はなくなります。それを恥じる必要はありません。

「みんなそうだから」というより、「ヒトはやる気がない状態がデフォルト(平常)であり、やる気がある異常状態を長続きさせられる能力はない」からです。

ですから、やる気がない時期、つまり平常時に、やる気がある時に始めちゃったことを「続けられる」か、「やめない」か。それが大きいんですよね、何ごとも。

少し話が変わりますが、、、若いころにめちゃくちゃアクティブだった方に久しぶりに会ったら、別人のように精力がなくなっていることがあるんですよ。

こういうとき「どうして元気なくなっちゃったの?」と思うじゃないですか?

でも本当は逆で、「そもそもヒトはアクティブではない、それなのにあの頃、この人はなんであんなにアクティブだったんだろう?」の方が、正しい問いなんですよね。

やる気がある。アクティブである。そうなると没頭する対象が「自分の外」にできる。意識が「自分の内」に向かわない。

オードリーの若林さんの名言「ネガティブを潰すのは没頭だ」の通りの好状況になります。

何かを夢中で追いかけている状態は、退屈でヒマな状態より、遥かに心が休まる。何より面倒な「自分」に向き合わないで済みますからね。

ところが、この「やる気がある」「アクティブである」というのは続かないのです。いつかブツッと終わってしまうわけです。必ずです。

そういう時、「やる気がない自分こそが、自分のデフォルト」と子供のときから認めている人は、強い。

「あー、今回のやる気期間も、短かったなー」と平常の自分に向き合うことができる。しかし、その耐性がない方は、「やる気がなくなった自分」に対する衝撃は相当なものになります。

やる気がある日のほうが異常なのです。おかしいのです。その認識を持ってください。そして、やる気がある日は、やる気がない平常時のための準備を優先してください。

掃除をやる気になった日に、その貴重なやる気を掃除に使っちゃったらもったいないです。翌日からまた散らかし放題。

それより、そのやる気を、「明日からのいつもの掃除やる気がない日々にいかにカンタンに片付けられるようにするか」、そちらに全集中させてはいかがですか?

この際モノを捨てまくるとか、ハンディ掃除機やハンディモップをたくさん買ってくるとか、床に置いてあるモノを撤去するとか、たとえばそういうことです。

同じように「試験勉強」も、「やる気がある日にダーーーーーッと片付ける!」みたいなやり方は、貴重なやる気の無駄遣いなわけです。

そういうことするから、「ダーーーーーッ」のあと数日何もしない日が来て自己嫌悪に陥る。

そのやる気を使って、「明日からのいつもの勉強する気が起きない日々に、いかに少しずつでも勉強するか?」の策を立てるのです。

通勤の、昼休みの、トイレの、何かの隙間に1分だけ勉強するには、どうしたらいいですか?

簡単ですよね!いまご覧になっているスマホを活用するのがいいんじゃないですか?じゃあテキストや問題集の写真を撮りまくっておいたらいかがですか?

難関論点を自分で読み上げて録音したらいかがですか?そういうような仕込みを、「珍しくやる気がある」日にやっておくのです。

平日に時間がない方が、週末に料理して冷凍冷蔵しておくようなものです。週末に時間があるからと言ってのんびり食べてるだけだから、平日に食べるものがないわけです。

それと同じ。やる気がある時には、やる気がないときの準備を優先しておきましょう。


TAC USCPA講座/草野龍太郎 講師
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