資格の学校TAC > TACメールマガジン > 米国公認会計士バックナンバー
468 :「おれは まだ モチベーション湧いてないだけ」の 人
もう3月になったと仰る方がおられますが、何かの間違いだと思います.....というくらい、月日が経つのは早いですね。
「1月は行く、2月は逃げる、3月は去る」などと言います。3月に簡単に去られないように、有意義に時間を使いましょう。
ところが。「どうもモチベーションが湧かない」「さいきんモチベーションが落ちました」という方がおられます。
「モチベーションを高めるにはどうしたらいいでしょうか?」と質問されることも、とても多いです。
草龍の長年の講師経験、ビジネス経営経験、というより自分自身の人生経験から、それに対する答えは1つだと思っています。
「人間がモチベーションを高めるのは、やり始めたことが『おっ、これはいけるぞ!』と感じられた時だけである」
つまり、モチベーションは行動の原因ではありません。行動の結果なのです。
逆にいうと、やる気が出ないというのは「すでに始めた行動が」うまくいっていない、どう考えても「おっ、いけるぞ」とはなりそうにない、というシグナルなのですよ。
だとするとお分かりと思います。「モチベーションを高める」ことそのものを目的にしてはいけないのです。
「どうすればモチベーションは高まる?」と考えても、それは全く無駄だということです。
とにかく、始めたことが「おっ、これはいけるぞ!」となったとき「だけ」モチベーションが湧く、という現実から逃げないでください。
ましてや、モチベーションが湧かない自分を責めたりしないでください。本当に時間の無駄で、そんな態度では3月だけでなく一生があっという間に「逃げて」行ってしまいます。
あなたが考えるべきことは、「モチベーションを高める」ではない。
今(嫌々)やっていることについて『おっ、いけるぞ』と思える状態にもっていくこと、ただそれだけなのです。
仮にUSCPAの学習内容が一つも興味を持てないのに、勉強して試験に合格しなければならないとします(受講生さんには意外とこのタイプの方は少なくない)。
そんなのモチベーションなんか湧くはずないと思いますよね?それが違うのです。
「おっ、こうやっていればこの試験は受かるのか(というか、落ちないのか)」ということがわかってくると、勝手にモチベーションは湧くのです。
そうなりさえすれば、まったく関心も愛情も情熱も湧かなくても、試験には受かるのです。
ただし条件があって、「これは自分にとってやりたいことではない」「それなのに私はこれをやらないといけない」「ああなんて私は不幸なんだ」と自虐的確認を繰り返すのはダメ絶対ということ。
集中すべきは.....
(1)上手なやり方を教わる。
(2)それを素直に愚直に実行して良い結果を得る。
(3)そのうまいやり方を再現し続ける。
ただそれだけです。
学んでいくうちに興味や情熱が出てくるんじゃないか、などと期待してはいけません。
勿論そうなったら素晴らしいですけれど、何かを成し遂げるためのモチベーションと言うのは、それとは関係ないのです。
資格試験だけでなく仕事でも何についても、「熱い想い」などの<<ふわっとした言葉>>を連発する方、周りにおられませんか。
「おれはまだモチベーションがわかないだけ」「タイミングを待ってる」とか言って、結局何事も始めなかったりする。
皆さんはそういう方々とは一線を画してください。嫌いでも無関心でもなんであっても『おっ、うまくできそうだ』と思えることなら「少なくともモチベーションだけは湧く」、
だから「少なくとも成果だけは出る」ということを、どうかお忘れなく。
TAC USCPA講座 草野龍太郎講師