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2021/09/29
成功し続ける方法/448回 <成長し続けるための8原則(8)>
#448 成長し続けるための8原則(8)


いよいよ最後の8原則目。

それは【重要性】の原則です。

・・・といっても、会計や監査の世界の重要性原則とはもちろん違います。ここでいう【重要性】とは、

「今取り組んでいることを『生活において3番目に重要』と位置付けること」です。

3番目?1番じゃなくていいの?と思われるかもしれませんね。でも、大抵の方は上位2番目までとか、なんなら4〜5番目までは、既に決まっているものなのです。

そこに、「試験合格のためのトレーニングを長期的に継続すること」をねじ込むのは、それなりに大きな決意を要するはず。

何と言っても、1位・2位以外の全ての物事のの順位を繰り下げないといけないからです。

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誤解してほしくないのは、第3位におくことは、意識して肩に力を入れていこうということではありません。むしろ、その正反対です。

ヒトは、本当に大切なことに対しては、意識して力むことはないのです。そこまで大切でないことを大切だと無理矢理格上げしようとするときに、ヒトは力んだり「気合を入れ」たりするのです。

リスクはそこにあります。今回の特集で繰り返し申し上げてきた通り、強すぎる気合いは大抵、短期的な「やりすぎ」につながる。そしてそれが、ケガや故障、そして脱落の原因となってしまう。

もう一度言います。ヒトは、「大事なことトップ3」に位置付けるほど大事な対象に対しては、「自分の意思でチカラを入れる」なんてことはまずないのです。

それは「チカラを抜いてる」ということではありませんよ。ものすごく力が入っており、エネルギーも投入します。ただ、そのことを「意識」はしない。

カラダとココロの、いわば「不随意筋」たちが、勝手にチカラを発揮してくれる状態です。

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「ようし!今日からxxxを大切にするぞ!!」という意気込み(意識)が湧いてくるようなら、まだまだだということです。

あなたのココロとカラダの不随意筋たちは、そのxxxを大切にするということに納得できていない。

ココロとカラダ(腸と脳)が【重要性】に納得しているとはどういう状態か。それは、

「なぜ自分はコレをやらなければならないのか?」
「私は、今、なんでこんなことを懸命にやってるんだろう?」
「これをやると何になる(どんな報酬が手に入る)のだろう」

などなどの疑問が、決して意識に上ることがない。それが【重要性】があなた自信に受容・承認・納得されているということなのです。

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大昔、大経営者さんが講演でこんなことを仰った。

「私の申し上げる『立派な話』の通りに経営すべきであることは、ここに聴きにきている社長たち皆さん、よくわかっておられると思います。

しかし、それがどうしても実践できない。それで困っておられて、この場に来ている。そうでしょう?

『どうすれば私らにも、その立派な経営とやらが実践できるのか、私らにもできるようなカンタンで具体的な方策を示してくれ』

そんなご要望もしょっちゅういただきます。

私は、いつもこう答えます。

『【その立派な経営を実践するのがごく自然】である、それをやらないことはえらく不自然である、そう強く思うことから始めなさい」

そうすると『答えになってないよ』と叱られますが(笑)、ごく一部の経営者さんは、強烈に『わかった!』と言ってくれますな」

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自分が、どうしてもこうなりたい、何が何でもああ変わりたい、と強く強く強く思っていて、それで初めて、そのための「方法」を、一切の疑問をいだかずに実践し続けることができます。

別のエピソード。これまた昔、サッカー日本代表のコーチだったオフトさんは、こう言っていました。

「ウサギが捕食者に追いかけられて命がけで逃げるとき、『肉離れ』するだろうか?疲れた、モチベーションがわかない、ちょっとコンディションが、などと甘えるだろうか?」

これも激しく頷けますね。受講生さんのお悩み相談で圧倒的に多いのは「時間がない」「どうやって時間を作ればいいかわからない」ということ。こたえは簡単、スマホ見るのやめなさいってことです。

「スマホはやめられないから、それ以外の方法で、どうすれば勉強時間を作れるのか、簡単なのサクッと教えてよ、先生。参考にしたいんで〜」

ううむ。合格するまでの期間限定でよいので、試験トレーニングを、「生活で3番目に重要なこと」に位置付けてください。そして、4番目以降のあれこれよりも、必ず優先してください。

それができず、「そこまでじゃないけど、割と大事にする」という程度であるならば、試験勉強の「時間が作れる」ことは、この先も決してありません。

この資格をもぎとるかどうか、それはもちろん皆さんの自由です。申し上げた通り、すでにあなたの生活には、試験合格よりも大事なことが、とっくに3つ以上あるはずですから、引き続きそちらを優先する選択は決して間違っているとは限りません。

ですが、、、皆さんの長いキャリアの中で、何かに対して一時的にどうしても【重要性】をとても上げなければならない、

生活の中でベスト3に入れなければ乗り切れない、というテーマ(というかチャンス)に出会うことは、これからも何回かはあるはずです。

その時できれば、この【重要性の原則】を思い出していただければ嬉しいです。

チャンスは何回かは巡って来るはずですが、その度に「もうちょっとラクな方法ないんですか?」と逃げ続けていると、全部取り逃してしまうことにもなりかねませんので。


TAC USCPA講座/草野龍太郎 講師
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