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2021/09/22
成功し続ける方法/447回 <成長し続けるための8原則(7)>
#447 成長し続けるための8原則(7)


資格試験勉強はトレーニングである。そのトレーニングを継続・成功させるための条件はなにか?
(何をすべきで、何をすべきでないか?)

今週紹介する原則はこちらです。

■原則7<<個別性>>
「最適なトレーニングの強度・頻度は、個人によってまったく異なる」

自分のトレーニングの内容や進捗を、人と比べて焦ったり悩んだりしてはいけないということです。

取り組むべきトレーニングの強度・頻度は、人によって全然異なります。大人でも、それがわかっていない方は少なくない。

特に、若い頃にスポーツや受験などで、指導者に恵まれて超・真剣にトレーニングに取り組んだ経験がないと、

このことはアタマ(脳)でしかわからない。ハラ(腸)で真にわかるのは、無理かもしれません。

このため、世の中殆どの方々が、「他の方々と同じでないと居心地が悪い」「気持ちが落ち着かない」、そしてなんなら「申し訳が立たない」となってしまう。

日本人のDNAには、「ハラ」は「皆と一緒」でないと落ち着かない、というようにプログラムされているのでしょう。

このため、多くの方が、ご自分に間違ったトレーニング負荷をかけてしまいがちなのです。

前述の通り「自分のペースでトレーニングするのは、サボっている気がして、ハラが落ち着かない」からです。

「他人」「周りの人」を基準とするようになると、自ずと過負荷となりやすい。「こころの疲れが取れない」状態、そこからのモチベーションダウン、そして戦線離脱に繋がってしまうのです。

このコラムはあくまで難関資格試験の合格のためのお話しをしています。ですが、この原則7は、応用が広いかもしれませんね。

中長期にわたる努力が必要なプロジェクト。そこで一番大切なのは、プロジェクトを完遂させることです。

「懸命にやること」は目的ではありません。「他人と同じペースで走り抜けること」「その姿を他人や世間に認めてもらうこと」は、そうできたら素晴らしいですが、あくまで手段であって目的ではありません。

長丁場を完走するためには、アピールにエネルギーをつかっている余裕はありません。

自分のコンディションのモニタリングに集中し、「疲労が溜まらない・故障しない・離脱しない」という範囲を厳守して、あくまでその範囲中で最強の負荷を自分にかける。

そのMAXリミットを絶対超えないようにコントロールする。具体的には、しっかり寝る、しっかり休む、しっかり食べる、集中できなくなったら中断する、などです。

他人と比べれば、自分のトレーニングは貧相に見えるものです。しかし、それがあなたのMAXであるなら、一線を越えて他人に合わせようとしてはいけません。

===

特に、同じ資格をめざす方々や、すでに成功した方の「SNS」には、十分注意してくださいね。

ウオールストリートジャーナルさんの報道によりますと、USのある巨大SNSプラットフォーム企業さんは、同社の「写真SNS」が若いユーザーにどんな影響を与えるか調査してきたといいます。

そして同社は「写真SNS」が、かなりの割合の若いユーザーに「悪影響」を及ぼしていることを確認しているのだそうです。

WSJさんは一例を引いています。

・10代の少女の32%は、自分の体形に不満を感じている時に写真SNSを見ると、更に自己嫌悪感が強まる

・写真SNS上で見比べることで、若い女性の自分自身への見方や評価が変わる可能性がある

SNSでは、人は「超レアな、あり得ないほど最良の瞬間」だけをシェアする傾向があります。そりゃそうですよね。それに左右されちゃあいけません。

SNSに自分の活躍の様子をアップしている人たち自身が、「人から完璧だと見られなければならない」というプレッシャーや中毒性にとらわれているかもしれません。

それなのに、見ている側が、自分のパフォーマンスに対する不健全な感覚という負のスパイラルに追い込まれる。そんなのは全く無意味です。

他人の成功をSNSで見て、喜んであげられる・・・そんな聖人君子の強靭メンタルをもつのは、我々凡夫には難しいです。

であれば、自分のトレーニングの中身や進捗を、他人のSNSと比べるのはやめること。

SNSに限りませんが、「情報を取るつもりで」他人がどうやってるのかを聞くときは、「どうせ盛ってるんだろ」という冷静さを忘れずに。

更に「こちらの参考になることがあれば、あくまでこちらの都合で、情報をいただく」という図々しさがあれば、なお良しです!


TAC USCPA講座/草野龍太郎講師
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