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#445 成長し続けるための8原則( 6 )
「資格試験勉強はトレーニングである。そのトレーニングを継続・成功させるための条件はなにか?
(何をすべきで、何をすべきでないか?」
今回は
??原則6<<反復性 >>
「トレーニングは、反復しないと、獲得した能力を維持できない」
その前に、前回までの振り返りです。
??原則1<< 総合>>
「トレーニングでは下記3つの能力を、総合的にバランスよく鍛えること」
@「合格に必要最小限」よりちょっとだけ幅広で難しい論点のインプットと、そのアウトプット(時間かかってもよい)
A「合格に必要最小限」論点だけの、高速アウトプット
B長時間にわたってAを処理し続ける持久力
??原則2<<意識 >>
「トレーニングではいま自分は何のトレーニングをしているのか、に対して意識を集中する」
そうすれば、鍛えるべきパーツたちを覚醒させ、鍛えることができる。
??原則3<< 特異性>>
「鍛えている能力だけが伸びる。鍛えていない能力は伸びない」
自分は何をトレーニングできて「いない」のかについて、謙虚かつ客観的に認識し続けること。
??原則4<<可逆性 >>
「いちど鍛えた能力でも、トレーニングを中止すれば、その能力は維持されることなく衰えていく」
休むとそれまでのトレーニングがムダになる。だからこそ、トレーニング強度は「イヤにならない/故障しない程度の強度」を、決して超えないこと。
??原則5<<負荷 >>
「トレーニングでは、適正な負荷をかけなければ、能力は強化されない」
そして今回は
??原則6<<反復性 >>
「トレーニングは、反復しないと、獲得した能力を維持できない」
ということです。
反復レペティションの回数の目安は、「7回」です。
この7という回数はマジックナンバーでして、不思議なもので諸々のレペティションは「7回はやらないと足りないし、7回やると大体OK」なんです。
ファクトフルに証明できるわけでないので申し訳ないです。ただ、皆さんも経験則で「2:8の法則」って当たってると思いませんか?
・2割の顧客が売上高の8割を占める
・2割の要因が事故の8割を占める
・組織で「働いている」人は2割しかいない・・・
トレーニングにこの「2:8の法則(経験則)を当てはめてみますと、一回の訓練で身につく内容は2割程度しかない。つまり一回の訓練で8割は忘れてしまったりする。
そこで、訓練を2回繰り返すと、身につかないのは0.8x0.8=0.64となり、学んだことの三分の一は身についたことになる。
同様に、訓練を3回繰り返せば、身につかないのは0.8^3(3乗)=0.51、半分まで減る。
そして7回繰り返せば、身につかないのは0.8^7=0.21となる。つまり8割の内容は身につけることができます。
ということで、同じ話を7回繰り返して理解に努めれば、8割がたは自分のものにすることができ、資格試験合格程度であれば十分な理解を得ることができます。
これはわたくし自身の受験生としての経験からも、また長年の講師としての経験からも、間違いないと思っています。
(繰り返しますが、データにもとづくファクトフルネスでなくてすみません)
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この「7回繰り返しの法則(経験則)」は、トレーニングだけではなく、色々な事象にも応用が効きます。
他人様に
「前に言ったよね」
「何回いえばわかるの!?」
とキレる方がいます。
一回では、通じないのです。
あなたの説明が悪いせいでもなく、相手の方のものわかりが悪いわけでもないです。
「7回」です。他人様に伝えたいことは、少なくとも7回繰り返さないといけないのです!
ご参考になさってください。
TAC USCPA講座/草野龍太郎 講師