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2021/07/14
成功し続ける方法/441回 <成長し続けるための8原則(2)>
「勉強というトレーニングを継続するための条件はなにか」

(何をすべきで、何をすべきでないか)

について説明しています。

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前回の振り返り

原則1
「トレーニングは総合的に」

試験に受かってみせます、頑張ります!と張り切るだけでは受からない。それは、「試験を受けて合格点を取るために何ができればよいのか」が分かっていないから。

「解かなければいけない問題を」
「制限時間内に」
「すべて解ききる」
の3つの能力を総合的に鍛えることが必要。

3つの能力がバランスよく備わっていないといけない。どれか1つしかできないとか、どれか1つが欠けていると、本番で上手くいかない。

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さて第二回はこちらです。

原則2
「トレーニングは意識して」

総合的にバランスよく整えなければいけない3つの能力。それぞれの鍛え方には違いがあります。


@ 合格と判定されるために最低限正答することが必要な問題を、きっちり正答できる能力

「この難易度の問題が解けなければ落第にします」というレベルの問題を、確実に正解できるということです。

これを言い換えますと、時間はかかるかもしれないがとにかく解答できる力、ということ、

つまり(1)インプットができていることと、(2)そのインプットをアウトプットに反映することができるということであり、

要は初学者の方が中級者へと昇格していく段階と言うことになります。

講義を聞き
復習して
問題の解説を読んでみて
解説が理解できるなら問題を解いてみる
解説が理解できないなら復習に戻る(講師に質問する)

という繰り返しによって、この力を形成します。

さて!前回指摘しました通り、多くの受講生の方が、この@のプロセスで「満足」、というか「お腹いっぱい」「やった感満載」になってしまい、

その結果A Bの残り2つの能力をバランスよく獲得することができていないように思われます。

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では、ポイントであるABのトレーニングの話に移りますね。
 
A 上記@の解答を制限時間内に完了させられる能力

これは解答のスピードをつけるということです。

マラソンのトップランナーは42キロを2時間ちょっとで走りますが、これは、100メートルを17秒台で走るという速度です。

そもそも100メートルを17秒で走るスピードがなければ、42キロを2時間で走ることはできませんよね。

ですので皆さんもまず、「100メートルを17秒で走れる」かのごとく、ハイスピードで問題を処理する力を身につけましょう。

ここで絶対に忘れないでいただきたいことが2つあります。

スピードを得るためには、まず、自分がどれほどスピードがないかを自覚する必要があるということ。

そして、スピード練習をしている時に「いま自分はスピード練習をしている」と強く自覚することです。

まず、@の「解答できる問題の難易度アップ」トレーニングの際に、かならずストップウォッチで時間を測ること。

そこでどれだけ自分が問題の回答に長い時間を要してしまうかを強く自覚するようにしてください。

ここで自分を甘やかしてはいけません。ここは職場でも学校でもなく、あなたが向き合っているのはあなた自身の弱さ(というか、解答の遅さ)です。

逃げずに現実を直視しましょう。

マルチプルチョイスで3分以上かかる問題は徹底的にマークし、本番までに繰り返して、解答処理速度を上げるトレーニングをしてください。

このトレーニングは当然毎日行うべきものです。

次に、A難易度の低い問題を超高速で処理するスピード練習は30秒以内で処理できる問題だけを20分間(つまり40題以上)全力で処理するトレーニングを行ってください。

このトレーニングは、一日おき、週に3回は入れるようにしましょう。

この20分間集中することが大事なのは言うまでもありませんが、とくに「自分は今、この瞬間、スピード練習をしている」と自分に言い聞かせながらやるようにしてください。

「頑張っている自分に酔うため」ではありませんよ!トレーニングと言うものは、何のために何を鍛えているのかということを自覚しながらやると大変効果が上がるのです。

フィジカルなトレーニング(筋トレやランニングなど)を体育会などで真剣にやってきた方なら全員知っている事ですが、それと全く同じ理論によるものです。

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では3つ目です。

B 上記Aの作業を制限時間いっぱい継続して実行できる能力

スピードをつけたら、その持続力も必要です。先程のマラソンの例で言えば、トップランナーは「100メートルを17秒台で走るスピードを、2時間にわたって継続できる」。

受験生の皆さんも、膨大な問題量をスパンスパンと片付けていく作業を、長〜い試験時間にわたってやり続ける持久力が必要になります。
 
このBスピード持久力の獲得がいちばんのヤマです。この能力が先天的にある、もしくは若いうちに備わった、などのラッキーな方々もおられるのですが、

そうでなければものすごく意識した訓練を、何ヶ月も続けなければ獲得できないのです。

それを知らない方が、@のインプットトレーニングだけを「勉強」「努力」「頑張り」だと勘違いして、あとは本番でなんとかなる!と甘く見るから失敗を重ねるわけです。

完全集中して問題を解きまくる時間を「100分間」作ってください。週に一回・100分で十分ですから、そのかわり、受験直前まで毎週コンプリートしてください。

その100分間は、できればご自宅でないところで、あらゆる雑事を断ち切って取り組みたいですね。

最初は、100分間どころか10分も続かないかもしれません。しかし、だんだんと集中が続く時間が伸びていきます。

このトレーニングも、ただただ苦行を続ければいいと言うものではありません。やはり意識が必要です。

「今、自分は、スピードを持続させるトレーニングをしているのだ」と強く意識して、脳と体の「スピード持久力維持」に必要なパーツたちを覚醒させるように努めてください。

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今回は、試験本番で必要な3つの能力それぞれを、意識的に鍛えてはじめて「トレーニング」と呼べるのだという「意識の原則」をご説明しました。

前回も書いたとおり、世の中では@インプットばかりが強調されますが、A スピードとBスピード持久力のトレーニングなしには、アウトプットが時間内に終わるようになることはありません。

今ABが足りない方でも、トレーニングさえすれば確実に向上します(そのかわり、サボると2週間くらいですぐに劣化します)。

よく「努力は報われるなどと言うのは甘えだ」と言う人がいますが、このAスピード向上とBスピード持続力の獲得は、確実に努力が報われる分野です!

ここまで読んでくださってお気づきの方も多いと思いますが、皆さんの周りにおられる「仕事ができない」と呼ばれる方々も、

実はABが足りないのが原因であることが多いのです。

しかし「できない」方々は、スピードとその持続性の不足を言い訳することなく素直に認めることもできないから、トレーニングによって補完する可能性も開けません。

では、張り切って実践していきましょう!


TAC USCPA講座/草野龍太郎 講師
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