資格の学校TAC > TACメールマガジン > 米国公認会計士バックナンバー
大企業の正社員が「整理解雇」され失業してしまう、というリスクが高まってきた。
大企業は「失われた30年間」を決して無為に過ごしてきたわけではない。ひたすら待っていたのだ、「きっかけ」を。
今回のように、ひとたび「きっかけ」を得てしまえば、溜まりにたまったモーメントはもう止まらないだろう。
「会社への不平」「上司への失望」「仕事選り好み(え〜、それ私がやるんですか〜)」などの日々が、遠い昔のよき思い出になりかねないのだ。
「縁起でもない」などと強がって、迫りくるXデーを見て見ぬ振りをしている場合ではない。覚悟を決めて、来るべきその日に備えよう。
取り急ぎ、3つのアクションをはじめよう。
心の修行を始めよう。
非常事態や危機に臨んで「後ろ向きな他責」に陥ることがないように。そんなムダな感情に囚われて、前向きな闘いを再開しそこなうことが、決してないように、心の修行を始めよう。
とりわけ気をつけたいのは、「俺があんなにしてやったのに」が口グセの方。これはきわめて重篤な既往症と言わざるをえない。よほど心を鍛え直しておかないといけない。
手に職をつける。
今、この場で、訓練を始めよう。「今から始めても、もう遅い」などと自暴自棄になっているヒマがあったら、トレーニングを受けよう。
10年前にも「今始めても遅い」と言っていませんでしたか?もしもその時に何かを始めていたら、そしてそれが継続できていたら、今頃「キャリア10年、そろそろ中堅」だったんだよ。
10年後にまた同じ後悔、したくないですよね?
3.カラダとココロを粗末にする習慣をやめよう。
「毒物への依存習慣」を断つ。
「毒人との腐れ関係」も断つ。
そしてできれば、カラダとココロを大切にする習慣を始めよう。
さらにできれば、カラダの鍛錬を開始しよう。
こういうアドバイスに対して、「俺に限っては大丈夫だ、余計なお世話だ」という方。
傲慢コスプレはもうやめて、あなた本来の謙虚さ解禁したらどうだろうか?
ビジョン・ミッション・バリューだのとイメージ作りにいそしんでした大企業が、もうなりふり構わず正社員を整理解雇するような時代なんです。「見栄講座」の時代は、終わったんですよ。
もう無理に肩ひじはらない、見栄張らない。
そのとき大事なのは、「弱みを見せ合える」家族や仲間の存在だね。SNSで「いいね!」してくれる人が友達なんじゃない。繰り返すけど、「弱みを見せ合える」相手がいるってことが、絶必なんです。
読者のみなさんには、ずーっと一貫して説いてきた。
「かならず来る危機に備えよう」
「家族や仲間とともにサバイバルすることを考えよう」
「自分たちのサバイバルのためにこそ、利他を優先せよ」
「貢献できなければ利他もできない。会計をはじめとした『他に貢献するためのエキスパティーズ』を磨き上げよう」
.
そして、いよいよ今から、2020年下期が、「試験本番」ですよ!
キープ客観・ステイ上機嫌を忘れずに。かならずや、乗り越えよう!
(USCPA講座 草野 龍太郎 先生)