TACメールマガジン

 

資格の学校TACTACメールマガジン米国公認会計士バックナンバー

TACメールマガジン 米国公認会計士バックナンバー

米国公認会計士バックナンバー

2020/05/26
成功し続ける方法/386回 <「消費」父さん、「投資」父さん>
この事態の中、期末や四半期の決算を締めたみなさん。本当にお疲れさまでした。

さて... Stay at Home で、草龍は体重が2キロ増えてしまいました。

家の中でなるべくマメに動くようにしたり、ちょこちょこ運動も入れてきたつもりなのですが、やはり絶対的にエネルギー消費量が減っている。それに対してエネルギー摂取量は減っていない。

草龍はもともとジムやプールに滅多に行きません。ということは日ごろの「外出」によって、いかにたくさん動いていたかということです。

日によっては早朝から何本もビデオ会議が続き、ずーっと椅子に座ったまま気がつくとそろそろ夕方、なんてこともあります。これって、欧米にフライトするときと同じですね(飛行機では、テレカンではなく映画をハシゴしますが)。

カロリーが燃えないだけでなく、いわゆる「エコノミークラス症候群」の危険もある。Stay at Home & Work from Home は、仕事の効率がものすごく上がりますが、反面大きなリスクもありますね。これ、今後の大きな社会課題です。

さて社会課題と言えば...この期間中、ネイルサロンさんもほとんど閉じておられます。

テレカンでしばしば、女性のみなさんが「ツメが10年ぶりにスッピンに戻った」とおっしゃるのを耳にします。

最初は悲しかったけど、だんだんとツメが健康を取り戻していくのを目の当たりにした。今ではスッピンのツメをすっかり見慣れた、などとおっしゃる。

WFHが解除されたあとも、もうネイルはやめようか思案中だそうです。いずれにせよ所得の大幅ダウンは避けられないから、ネイル代とか浮かさないといけないかもです、とのこと。

女性だけでなく、ビジネスパーソンにも2通りおられて、

■ツメなどに「消費」し続ける人

と、

■歯などに「投資」する人

がいらっしゃいますね。

そして、ツメなどに「消費」する人はたいてい、

「歯の矯正に『投資』するようなおカネなど、持っていない」

と言いながら、毎月×長年にわたり、サロンにお金を運搬し続けます。ツメって3〜4週間くらいでやり直しですよね。

・容姿を整えるお金などない
・技能を訓練するお金などない
・資格を取るお金などない
・旅をして、体験を増やすお金などない

でも、手元の少額のお金は消費する。消費しないと気が済まない。なぜなら

「自分のツメを見て、気分がアガることが、とても枢要なのである」

とのこと。

ヒトにどう見られるかという「マーケティング感覚」も大事だけど、とにかく自分でじぶんのキレイなツメを眺めてアゲたいのだ、そこに対する「消費」は譲れない。

一方、歯の矯正などの「投資」を優先する人は、

「マーケットで自分をどうアゲられるか」

を優先して考える。

マーケットで高く評価されれば、自ずと自分の気持ちもアゲることができる。そう考えれば、いま・この瞬間の高揚感や自己満足をガマンして、その「消費」分を「投資」に振り向けようとする。

いつも繰り返し申し上げているように、どちらがいい悪いではありません。『アリとキリギリス』の喩えを引きたいわけでもない。

そもそも、歯を治したり教育を受けたりする「投資」のおカネは親御さんにファイナンスしてもらって、その上でツメなどに「消費」しています、という方も少なくないですからね。

こう言う感じで、いっそう二極化 は拡大していきます。

例え、コロナショックで所得が減ってもネイル「消費」を優先し、文字通り「ツメに火を灯すように生きる」という方々は、たくさんおられます。

以上、ネイルを「消費」派のたとえに出しましたが、決して男女の性差を言いたいわけではありません。草龍は男女差別には絶対反対です。

誤解を避けるために、こうやって締めさせていただきましょう。

「消費」というとおカネのことだと思うかもしれませんが、我々にとっておカネに勝るとも劣らぬ貴重なリソースは「時間」です。

「自己投資する時間などない」と言いながら、毎日まいにち時間を「消費」していませんか?

Stay at Hone & Work from Home で、通勤時間や、クライアントに出向くための交通時間は圧倒的に減りました。その浮いた時間というリソースを、みなさんはどう使いましたか?

投資した?
消費し切ってしまった?

そういえば、昔のベストセラーに『ネイル父さん、歯列矯正父さん』みたいな名前の本、ありませんでしたっけ.....。


(USCPA講座 草野 龍太郎 先生)
TACメールマガジントップへ
資格の学校TACのご案内