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ZOOM、Google hangout、Microsoft teams... 今や、ビデオ会議システムが大人気だ。
草龍も、リアル会議がキャンセルされたのでZOOM会議に切り替えた。ZOOMでは無料会員なので40分経つと切られてしまう。
会議が白熱し、まさに40分を過ぎようとした瞬間!
「ボーナス時間を差し上げます。このまま延長してあげます」とダイアローグが出た。
「わお、助かった!ありがとうございます」と感謝して、ビデオ会議は無事に終わった。なんと効率が良いことか。大抵の会議はビデオでいいじゃないか。
と喜んでいたら、ZOOMさんから「喜んでいただけましたか?次からは有料会員になりましょうよ」とのお誘い。なるほどなぁ。
ビデオ会議や、そもそものリモートワークを阻止したいヒト、というのがいるね。
阻止派の気持ちは、よくわかる。
「脱オフィス」によって、「席にいるだけ」「会議に出ているだけ」のヒトたちが、明瞭に炙り出されてしまうからだ。
ムダな会議や、ムダな定例会についても然りだ。会社にいると、会議室に行くことにあまり抵抗がない。しかし、リモートでわざわざビデオ会議にログインするとなると、、、。
だが、それら「ムダ」を炙り出したところで、世界に冠たる解雇規制を誇る日本労働法の下では、何も手出しできない。ならば、寝た子を起こすな、という話で、リモート阻止運動が起きる。
USCPAやCMA、なんならMBAを取得した方々が、企業で現実にぶつかると、同じことを言われる。
「バリューチェイン分析をやってみましょう」「部門損益を出すのにABC(活動原価計算)を使いましょう」「Value adding activities と、Non value adding activities を峻別(しゅんべつ。厳しく見分ける)しましょう」などと意気込んでも、「あぁ、張り切るのはいいけど、寝た子を起こさないでね」とたしなめられたりする。
リモートワークは、ついでに「リモート会議ツールを使えないヒト」も判別されてしまう。昔、「おーい姉ちゃん、ゼロックス焼いて」と言ってた人たちの、いわば後裔だ。
あの頃から、彼らは一貫して、「ラガードの自分たちが悪い」とは認めない。「決して、ITに反対しているんじゃない、進め方が乱暴だと言ってるんだ」と開き直る。
(さすがに「おーい姉ちゃん」方面での開き直りは決して許されないことを、ラガードでもほとんどの方が学んだと思われる)
以上のように、寝た子を起こしたり、開き直られまくってりしたら、「みんな仲良し」の建前、というか幻想が崩れてしまう。
というわけだから、テレワークを決して採用できない組織もあるのだ。
今回のような、大きな試練を乗り越えるたびに、企業もヒトも、二極化が進んでゆく。
どちらがいい・悪いではない。どちらの環境で生き残りを図るか?を決めなければならない。
そして、その選んだ環境に最適化できるよう鍛錬しなければならない。
そのためには、「やめること」を決めて、新たに(環境適応のために)始めることに、優先順位をつけて取り組まなければならない。
ということです。
くれぐれも、お大事になさってください。
(USCPA講座 草野龍太郎先生)