TACメールマガジン

 

資格の学校TACTACメールマガジン米国公認会計士バックナンバー

TACメールマガジン 米国公認会計士バックナンバー

米国公認会計士バックナンバー

2019/12/19
成功し続ける方法/371回 <仏神は貴し、仏神をたのまず>
『仏神は貴し、仏神をたのまず』

剣豪・宮本武蔵の言葉である。

武蔵は、戦いを前にして神社に勝利を祈ろうとしたとき、ハッと気づく。

神仏に《お願いいたします、勝たせてください》と依頼する己の弱さ、それこそが最大の敵なのだ、と。

神や仏に、畏敬の念は払う。しかし、決して依存してはならない。

大いなる存在に守られていることを信じ、常に感謝はする。けれども、そうして自分が守られているのは何のためなのかを忘れない。

守られて、生かされている理由。それは「鍛錬を続けるため」である。

『千日の稽古をもって《鍛》となし、 万日の稽古をもって《錬》となす』
(武蔵『五輪書』)

神仏の前では、まず自分が鍛錬できる環境にあることに感謝し、そしてさらに鍛錬し続けることを誓約する。

しかし、その鍛錬の結果を頼んだりはしないこと。仕事や試合や試験について、「結果をいい感じにしてください」なんてことを、お願いしてはいけない。

結果を頼んだ途端に、心はいっそう弱くなっていきます。

感謝と誓願に加えて、神仏にお願いできることがあるとするなら、それは「どうか、鍛錬を続けさせていただけますように」ということ。

鍛錬をさえぎる「邪」や「魔」から、どうか守ってくださいと祈る。

自分の弱さにつけ込んで、鍛錬する決意をくじかせる最凶の「魔」、それは「虚しさ」という感情である。

こんなことを続けていても虚しい。いったい何になるのか?何にもなりはしない。

こういう「虚しい」という気持ちは、すべてを台無しにする。

人は辛いから鍛錬をやめるのではない。「虚しさ」によって、鍛錬を続けられなくなるのだ。

「虚しさ」こそは、魔事・魔障の極みなのである。

神仏に感謝し、一心に鍛錬することを誓願し、そして「虚しさという魔」から守っていただく。

新春には、ぜひ、そのようなお参りをなさってくださいね!

さあ、来年こそ、

キープ鍛錬、ステイ修行!
キープ客観、ステイ上機嫌!!

少し早いですが、今年の草龍コラムはこれで締めです。ご愛読ありがとうございました。

みなさま、どうぞ良いお年をお迎えください。



(USCPA講座 草野 龍太郎 先生)
TACメールマガジントップへ
資格の学校TACのご案内