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2019/09/26
成功し続ける方法/361回 <「めんどうくさくないこと」を、何かやめてみる>
まだ日差しが強いが、暑さ(寒さ)は彼岸までという。そのお彼岸の中日である秋分の日の9月23日は、「今年の残りがあと100日の日」だったのだそうだ。

つまり、2019年の残量は、あと約27%。

さあ、年始に、あるいは4月などの機会に、「今年はコレをやる!」と決めたみなさん。その進捗は、どうだろう?

いつも申し上げているとおり、新しいことを始めるには、既存の何かをやめなければならない。1日の時間は決まっているからだ。

「始めるためにやめる」。さて、あなたは何かをやめることができただろうか?

別に、新しいことを始めようなどとは思っておられないかもしれない。しかしそれでも、まず何かをやめてみるというのは、それ自体に価値がある。

まずやめて、少しでも時間を作ることによって、新しい何かにとりくむ意欲が生じる(増す)かも知れないからだ。

だいたい、何かを「始める」ことは、決して簡単ではない。それはなぜかと言うと、理由はただひとつ、《めんどうくさい》からである。

《めんどうくさい》と感じるのは、カラダのためには決して悪いことではない。新しいことを始めると、脳は莫大なエネルギーを消費する。

ただでさえ摂取したエネルギーの2割は脳が使ってしまうというのに、これ以上となると、カラダはたまったものではない。

そこで、主に腸がリードするカラダチームが《めんどうくさい》《だるい》《ストレスだ》とサインを出す。

このデモ活動により、脳に対して、

「おい、新しいことなんかやるなよ!

いいな、やるんじゃないぞ!!」

と、圧をかけるわけだ。

カラダの民主運動。実に正常なことである。これを無理やり軍事力で抑圧・弾圧するのは、よろしくない。

つまり、カラダが悲鳴をあげているというのに、アタマで「必要なことなんだ」と押さえ込んで新しいことを無理やり始めるというのは、カラダによくないということ。

結果的に、カラダかココロ(もしくはその両方)を壊してしまうことにもなりかねません。

いまのあなたは、特段「新しいこと」を始める状況にないかもしれない。しかし世の中ますます、いつ何が起きるかわからなくなっているわけで、いつなんどき「新しいこと」を始めることになるかは予断を許さない。

であるから出来る限り整理しておくべきなのだ、「昔からずっと続けている」ことや、「気がつくといつもやってしまっている」ことを。

オンラインゲーム
SNS
テレビなど各種動画
.....

どれも最初に始めたときは「初めて」だったはず。しかし、カラダの《めんどうくさい》から来る不快感を上回る報酬を脳が得たことで、あなたはそれらを始めた。

そしてそれらはもはや、あなたにとって《めんどうくさくない》ことと化した。

あなたはその《めんどうくさくないこと》たちによって、「自由時間」「空き時間」を埋める。時間が埋まらない・何もすることがないというのは、それはそれでカラダにとってキツいことだ(それを《退屈》と呼ぶ)。

要するにあなたは、あなたが《退屈だ》と辛く感じないように、脳があまりエネルギーを使わない《めんどうくさくないこと》を、ほとんど無意識に行うことで、あなたの貴重な時間を隙間なく埋めているのだ。

さあ、どうだろう。まず《めんどうくさくないこと》を少しでもやめてみませんか。

それによって、そのうちアタマがカラダに「新しいことを、始めてみたいんだが.....」と相談したときに、カラダが少しは聞く耳を持ってくれる、かもしれないのだ。



(USCPA講座 草野 龍太郎 先生)
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