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2019/01/16
成功し続ける方法/第332回 (草野龍太郎先生 連載コラム)
みなさん、「今年のペース」つかめてきましたか?

??やめると決めたことを、やめられているか?

??その上で、やると決めたことをやる時間を、確保できているか?

1月中にリズムを確立できるといいですね!

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さて、1月11日に、オリンパスさんが「物言う株主」のファンドさんから取締役を受け入れると発表した。

発表を受けたオリンパス株は、一時急騰した。コーポレートガバナンス(企業統治)改革につながるとして好感されたのだ。

日本大企業が、自発的に「物言う株主」を経営に迎えるのは異例中の異例のこと。

ファンドさんはオリンパスさんの筆頭株主とはいえ、保有比率は5%にすぎない。かたやオリンパスは業績堅調。
それでもオリンパスさんは自ら積極的にファンドさんとコラボレーションすると決めた。

USのファンドさんは「ダメな投資先企業のダメな経営陣と闘う」ことがよくある。力業で速攻のリストラを要求するなどだ。

しかしこのファンドさんの得意なやり方は、穏便に役員を送り込んで、いっしょに企業戦略を変えていくのだそうだ。

(マイクロソフトのクラウド戦略への転換を促したのもこのファンドさんらしい)

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日本でも2013年に「コーポレートガバナンス改革」が始まり、経営者と株主の建設的な対話が大事なんだという「新鮮な思想」が、
少しずつではあるが広まりつつある。

同時に、投資家側にも、スチュワードシップ(企業価値を高めるように積極的に行動すること)が求められた。
これと呼応して、社外取締役導入強化の流れは、これからも続く。

昨2018年の1年間、海外の投資マネーは、日本の株式を売り越した。「買う」より「売る」の額が上回ったわけで、その赤字額は約4兆円弱。

これはリーマンショックの時を上回り、31年前のブラックマンデーと同じくらいのマイナスだという。

一方で、日銀は6兆円以上の日本株を買った。すごく単純に言えば日銀が日本の株価を維持しているようなものだ。

日本市場のガバナンスは、前時代的だと見なされている。このまま放置したら、世界の投資から見捨てられることは間違いない。

そうならないように挽回するためにも、会計プロフェッショナルの果たすべき役割は多いし、大きい。

まずは企業内にあっても、経理業務に始まりガバナンスやIRなど、やることは数限りない。

さらに、若いうちにそのへんの経験を積んで、世の中に認められる実力と発言権を得られれば、投資サイドに転じて社外役員などとして
力を振るう機会にも恵まれるだろう。

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自分と家族と仲間と、そしてできれば社会の「これから」のために、あなたは今年、 成長する義務がある。

やらなくてよいことをやるような時間は、ない。

張り切って、やるべきことをやる時間を創っていこう!
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