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三浦雄一郎さんは1932年生まれの86歳。
「冒険家」と称されるが、達成した偉業は「プロスキーヤー」および「プロ登山家」としてのものだ。
三浦さんは2013年、80歳でエベレストに登頂し、最高齢登頂者となった。
彼がエベレストを極めるのは3度目で、2003年の70歳での1回目、および、2008年・75歳での2回目に次ぐ快挙である。
そして、その筋肉は、86歳で20代の投てき選手なみだと言う。
トレーニングは、週に2回20キロの荷物を背負って4キロ歩く、週に数回低酸素室でトレーニングする、など過酷なもの。
これを65歳のころから継続しているという。
54歳のときに、南米最高峰「アコンカグア」からのスキー滑降を成功させ、七大陸最高峰からの滑降をコンプリートした。
ところが、これにより三浦さんは目標を失ってしまい、その後10年間以上にわたり、不摂生な生活に甘んじていたそうだ。
それが前述の65歳のときに一念発起。
そこから5年鍛え直してエベレストに登頂すると宣言し、実現してみせた。
底辺からの復活は、次男の豪太さんがモーグルで五輪に出場したことなどにチカラを得たと言われる。
本当に尊敬すべきなのは、65歳から今日まで20年間以上にわたり、トレーニングを継続しておられることである。
50代までの積み重ねがあるとはいえ、継続できることそれ自体が凄い。素晴らしい。
日々の努力を3年続けると、ほんの少しだけ他の方から受け入れられるようになる。
そして大ブレイクするのは5年目以降だ。
しかし多くの人は、1年で結果が出ないとそこで諦める。
昔、中谷彰宏さんだったかが、
「始めたい人は10,000人、始める人は100人、続ける人は1人」
と喝破していた。
3年の間、自分だけを信じて、つまり他人の評価をまったく求めず・気にもせず、たんたんと努力し続けることができる人は、ほとんどいない。
であるから、当たり前の努力を続けることが結果につながる。
続ける「だけでも」結果につながる。
今の世の中は、努力を続けなくても、というか始めることすらしなくても、
「結果が平等に与えられるべきだ」
という不思議な思想が拡がっている。
では、試験勉強の努力をしてもしなくても、資格は「平等に」与えられるべきだというのだろうか?
努力を始められなかった/継続できなかったのは、おおむね社会環境のせいである。
→であるから
→『努力をしなかったくらいのことで』結果が不平等になるのはおかしい
...ほんとにそうだろうか?
な〜んて疑問にもココロを折られることなく今日も努力を継続する。
もしかしたら継続にいちばん必要なのは「鈍感力」なのかもしれないね。
三浦さんは年明けに、南米アコンカグアに再び向かう。
今度は登頂と、スキーでの滑降に挑戦するそうだ。
三浦さんは自信があるようで、アコンカグアを成功させたときに、
「まだ行ける、と感じたら、さらに次に挑戦する」
と宣言している(日テレNEWS24⇒https://yahoo.jp/kT26i7)。
みなさま、どうぞ良いお年をお迎えください。