中小企業診断士は独学でも合格可能?難易度や必要な勉強時間を徹底解説

中小企業診断士は独学でも合格可能!難易度や必要な勉強時間を徹底解説

中小企業診断士は、企業に寄り添い経営課題に一緒に取り組む専門家です。取得できれば収入アップや、スキルアップ転職が実現しやすくなります。難易度の高い国家資格であり、独学と通学のメリット・デメリットを検討して自分に合った勉強方法を選ぶようにしましょう。

中小企業診断士は独学でも合格できるが難易度が高い

中小企業診断士は独学でも合格できるが難易度が高い

中小企業診断士は、予備校などに通わず独学でも挑戦できる資格です。実際に独学で合格をつかみ取っている受験者もいるため、受験勉強に際して必ずしも予備校を利用する必要はありません。

しかし、中小企業診断士は数ある資格の中でも、難易度が高めです。独学で計画的に勉強を進めるためには、試験の特徴や難易度、必要な勉強時間をしっかりと把握しておきましょう。

中小企業診断士の難易度

中小企業診断士の合格率は3~8%程度で、公認会計士(10%程度)や行政書士(11~15%程度)よりも難易度が高いといえます。試験は1次試験と2次試験に分かれており、それぞれに合格する必要があります。

平均的な合格率は20~30%程度である1次試験に対して、2次試験は18~20%程度と合格のハードルが上がるのが特徴的です。独学の場合は、両方の試験を通過できるだけの実力を計画的に付けていかなければなりません。

※参考:中小企業診断協会「申込者数・合格率等の推移」

中小企業診断士の独学合格までにかかる勉強時間

中小企業診断士の資格取得に必要な勉強時間は、約800~1,000時間です。毎日2時間程度の勉強時間を確保できたとしても、1年の準備期間が必要です。 幅広いジャンルの知識が求められる中小企業診断士は、短期間で知識を暗記する方法では対応できません。多角的な視点を養うために、コツコツと計画的に知識を積み上げていくようにしましょう。

独学で勉強できる人の特徴

難易度が高いとされる中小企業診断士ですが、独学で合格を掴んでいる人がいるのも事実です。独学でも勉強を進められる人の3つの特徴を、ご紹介します。

  • 情報収集が得意
  • スケジュール管理が得意
  • 誘惑に負けない強い意志がある

予備校であれば受け身であっても、必要な情報を手に入れられるのが強みです。しかし、独学の場合は効率的な勉強方法から試験の概要、おすすめのテキストまで、自分の力で情報を取捨選択する必要があります。必要な情報を精査して効率的なスケジュールを組み、独学の誘惑に負けずに勉強を続けられる人であれば、中小企業診断士の合格を実現できるでしょう。

中小企業診断士を独学で勉強するメリット・デメリット

中小企業診断士を独学で勉強するメリット・デメリット

中小企業診断士の資格勉強を、独学で進めるメリットとデメリットは以下のとおりです。

【独学するメリット】

  • コストを抑えられる
  • 自分のペースで進められる
  • 自分に合った勉強方法を選べる

【独学するデメリット】

  • 疑問を解決できない
  • ペースを掴むまで時間がかかる
  • モチベーションの維持が難しい

メリットとデメリットの両面を知り、自分に独学が合っているかを判断してみてください。

メリット

中小企業診断士の資格を独学で取得できれば、予備校に支払うお金を大幅に節約できます。一般的な大手予備校の授業料は20~30万円程度、通信講座であっても数万円かかります。

独学であれば購入するテキストなどの教材費の他には、費用がかからないのが大きなメリットです。また、自分のペースで、自分に合った勉強方法を選べるのも、効率的な受験準備につながります。事前知識がある部分の勉強を省いたり、使いやすいテキストを選んだりといった勉強方法のカスタマイズが可能です。

デメリット

独学のデメリットは、1人で全てを解決しなければならない点です。分からない箇所があっても、テキストを読むこと以外には解決できる方法がありません。

特に関連知識に乏しい受験者の場合は、勉強しなければならない範囲が広いうえに、どのように勉強を進めるべきか進路を定めるまでに時間がかかってしまうでしょう。予備校と違い一緒に勉強する仲間も居ないため、モチベーションを維持して長期間のスケジュールを走り抜くには強い忍耐力が必要です。

中小企業診断士を通学で勉強するメリット・デメリット

中小企業診断士を通学で勉強するメリット・デメリット

中小企業診断士を予備校の通学コースで対策する場合の、メリットとデメリットは次のとおりです。

【通学するメリット】

  • 受け身でも情報を得やすい
  • 専門知識を持った講師に質問できる
  • モチベーションを維持しやすい

【通学するデメリット】

  • 費用が高くなりがち
  • 時間の都合を付ける必要がある
  • 1人1人のレベルに合わせてくれない

予備校の通学には費用がかかるため、メリットとデメリットを知ってから検討すると安心です。

メリット

予備校の通学コースで、中小企業診断士合格を目指す1つ目のメリットは、ノウハウや実績をもつ予備校に任せておけば受け身でも必要な情報を得られる点です。どの位のペースで、どのような勉強が必要なのか、講座に参加するだけで知識を得られます。

疑問点が出てきた場合もすぐに講師に確認でき、試験対策に対するアドバイスもしてもらえるでしょう。教室で同じ目標を持った仲間と勉強するため、モチベーションを維持しやすいのも独学にはないメリットです。

デメリット

通学するデメリットは、費用負担が大きくなることです。効率的に勉強を進められる代わりに、20~30万円という費用がかかってしまします。

また、講義のある時間に合わせて通学をしなければならないため、交通費や移動時間を工面する必要があるでしょう。マンツーマン講義でなければ、講師は多くの生徒を一度に担当しています。 自分に合わないやり方やテキストであっても、ある程度は周りに合わせなければなりません。積極的に知識を吸収するという意識が無ければ、せっかくの通学のメリットが薄れてしまうでしょう。

独学で合格するための勉強法のコツ

独学で合格するための勉強法のコツ

メリットとデメリットを把握したうえでも、独学で中小企業診断士の資格に挑戦したいという方のために、3つの勉強のコツをご紹介します。

  • 学習計画を作る
  • 自分に合う学習方法を見つける
  • 過去問を繰り返し解く

約1,000時間という長丁場を耐え抜くには、勉強法のコツを知っておくことが欠かせません。試せるポイントから実践してみましょう。

学習計画を作る

独学で勉強を進めるからこそ、学習計画が必須です。平日と休日確保できる勉強時間はどれ位か、事前知識が活かせる分野はあるか、1次試験と2次試験対策の割合をどうするかなど、事前に検討しておくべきポイントが多くあります。長期的な計画の他にも、日々勉強を進めながら確認していける中間目標を立て、確実に勧められているかを確認するようにしましょう。

自分に合う学習方法を見つける

他の人が成功した勉強方法であっても、自分に合わなければ意味がありません。自分ならではの勉強方法を追求し、効率の良い方法を探すようにしましょう。

例えば、スキマ時間の暗記が適している場合や、ノートにまとめることで頭が整理できる場合など、それぞれのスタイルがあります。できるだけ早く自分に合った学習方法を見つけるのが合格へのカギです。

過去問を繰り返し解く

中小企業診断士の試験勉強に、過去問の利用は欠かせません。何度も問題を解き、これまでの出題傾向を把握できれば、自分に足りない部分や強化すべき部分を見つけられます。

試験近くになったら、実際に時間を測って過去問に挑戦するようにしましょう。せっかく勉強を積み重ねてきても、時間配分で焦ってしまっては実力が発揮できずに終わってしまいます。 計画的に過去問を利用するようにしましょう。

自分に合った勉強法で中小企業診断士を目指そう

自分に合った勉強法で中小企業診断士を目指そう

中小企業診断士は、難易度が高く簡単に独学で合格できる試験ではありません。必要となる勉強時間や試験概要、合格率などのリサーチをしたうえで、独学が可能かどうか判断してみてください。

多くの勉強時間が必要な中小企業診断士は、TACのような知識とノウハウの豊富な予備校を利用すると、効率よく勉強を進められます。予備校では難しいとされる自分に合った勉強方法の選択も、TACであれば可能です。

初学者から2次試験対策まで、多様なコースからレベルに合ったものを選べます。自分に合った勉強方法を選択肢、将来性の高い中小企業診断士の資格を手にしましょう。

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